夏のビッグイベントである花火大会。
全国各地で様々な花火大会が7月~8月を中心に開かれ、多くの観光客が集います。
しかし、花火大会は天候に左右されやすく、当日になって「延期」や「中止」となったこともたくさんあります。
公式ホームページでも雨天中止や荒天中止といった言葉を見たことがあると思いますが、花火大会が中止となるのには「雨」や「風」の基準が関係しているようですね。
多少の雨であれば決行しているようですが、どれくらいの雨や風で中止・延期となるのか気になります。
そこで、花火大会が中止となる基準について紹介します。
花火大会が中止になる基準の雨や風速は?
足立の花火大会やるのかな?
— あざらし (@shin102jp) July 20, 2024
雨だとやるけど、
落雷があった場合や雷注意報が出たら中止する場合があると書いてあるけど、今日はずっと雷注意報出てる。 pic.twitter.com/sQJqs8W5Ko
花火大会が中止・延期になるかは、雨・風速・雷注意報が基準です。
花火大会は雨や風の影響を受けやすいため、当日の天気次第で中止になることがありますが、よほどのことがない限りほとんどの場合は開催しています。
雨天中止になると思って行かないつもりでいると、当日の夜になって花火大会を開催し、がっかりしてしまった経験をした人も多いのではないでしょうか。
そんな悲しい経験をしないためにも、花火大会が中止となる雨や風の基準をしっかり覚えておきましょう。
警報級の大雨の場合
花火大会は「警報級の大雨」の場合に中止となる可能性があります。
大雨警報や洪水警報、または注意報が発令されている場合には、花火大会が中止することができると定められています。
各地域の花火大会の公式ホームページを確認すると「雨天決行」となっている場合がほとんどです。
小雨程度であっても決行してしまう理由は「中止にしてしまうと損害が大きい」からです。
延期となると運営側は再度計画を練り直す必要がありますし、花火が湿気ってしまい捨てるとなると大損害となります。
そのため、多少の雨であれば中止とならず決行されるのです。
もちろん台風などの荒天となればやむを得ずに花火大会は中止となるでしょう。
10m以上の風速が10分間以上計測される場合
花火大会は「10m以上の風速が10分間以上計測される」場合に中止となる可能性があります。
しかし、地域によっては7m以上の風速で中止とするところもあるようです。
台風接近時などは間違いなくこの基準を超えるので、早々と中止を決定する場合が多いですね。
雨の場合には決行されることがほとんどですが、花火は風の影響を受けやすく、火の粉が周囲に飛び火する恐れがあるので仕方がないでしょう。
雷注意報が発令されている場合
花火大会は「雷注意報が発令されている」場合に中止となる可能性があります。
火薬類取締法でも「落雷の危険性があるときは、電気雷管又は電気導火線に係わる作業を中止する等の適切な措置を講ずること。」と規定しています。
万が一落雷が起こり来場者に負傷者が出てしまうと、主催者や消防の責任が問われてしまうため、中止とするところが多いようです。
実際に、2024年7月20日に東京都足立区で行われる予定だった花火大会が「落雷の恐れがある」とし、およそ20分前に中止となりました。
「足立の花火」には去年およそ74万人が訪れていて、今年は約1万3000発の花火を打ち上げる予定だったそうです。
20日午後からは東京都内など各地で、雷を伴うゲリラ豪雨にみまわれました。
開始20分前に中止となったのは来場者はもちろん、主催者もとても残念だったことでしょう。
花火大会中止で使わなかった花火玉はどうするの?
花火大会中止となり使わなかった花火玉は、事前に中止が決まっていれば花火を保管することができるので、別の機会に使用することができます。
保管期間は明らかになっていませんが、花火玉は湿気や温度変化に弱いため、定期的な点検と手入れが欠かせないようです。
しかし、長期に渡って保管することは湿気の問題などでできないのだとか。
一般家庭で使用されている手持ち花火なども使用期限の記載はされていませんが、翌年には湿気って火が付かないという経験をした人も多いのではないでしょうか。
そのため、花火玉も使用期限はないものの、1年といった長期的な保管は難しいでしょう。
残った花火玉は、直前で花火大会が中止となった場合には湿気でダメになるなどの理由で廃棄処分となります。
せっかく花火師さんが長い月日をかけて作ってくれたのに、廃棄処分となるのはとても悲しいことですよね。
ですが、廃棄処分と言っても全く使えない状態でなければ、花火玉を解体して再利用することもできます。
花火玉の状態によっては、全て処分となるわけではないようなので安心です。
まとめ
今回は、花火大会が中止になる基準の雨や風速、延期になる可能性について紹介しました。
花火大会は、警報級の大雨や10mを超える風速が10分間以上計測される場合、さらには雷注意報が発令した場合に中止や延期措置が取られます。
よほどのことがない限り中止にはならないようですが、悪天候の場合にはやむを得ず中止・延期となります。
花火大会が天候によって中止・延期となることは仕方がないことですが、花火大会の開催にはものすごい経費がかかっているのです。
単純に花火の製造や打ち上げだけでなく、座席やトイレ、お店の設置や警備費など、花火大会が開催されるためには主催者だけでなく地元住民や警備・消防の協力も重要です。
花火大会にはたくさんのお金や労力がかかっているので、できれば中止・延期にはしたくありませんが、一番大事なのはお客さんの身の安全ということでしょう。
夏の風物詩である花火大会。
少しでも天候が良くなるように、てるてる坊主を作って待ち望むのもいいですね。
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