ラニーニャ現象という言葉を聞いた事がある方は多いでしょう。天気予報を見ているとエルニーニョ現象という言葉とセットになって耳にします。では、ラニーニャ現象が起こると具体例としては、どんなことが起こるのでしょうか。
ラニーニャ現象は私たちの生活に、どんな影響があるのか具体例がわかれば対策もしやすくなります。また、2025年冬にも影響があるのでしょうか。2025年冬にも影響があるとすれば、やはり心の準備も必要ですよね。
2023年春ころに今まで起こっていたエルニーニョ現象が終わりつつあり、そこからしばらくは平年並みな天候でそのあとラニーニャ現象が起こると、2024年5月現在気象庁が予測していました。
梅雨は熱帯地域のスコールの様な大雨が降り、猛暑+大雨の夏が待っているとなんともげんなりするような予報ですね。
ラニーニャ現象が起こると、私たちの生活にどんな影響が出るのか具体例と、2025年冬への影響を調べてみました。ご紹介します。
ラニーニャ現象で起こることの具体例は?
ラニーニャ現象でどんなことが起こるのかという具体例としては、夏は猛暑になり冬は冬型の気圧配置が強まるために寒気を呼び込みやすく、大雪や気温の異常な低下などが起こります。また、雨が多く、雪も多くなります。そのせいで起こり得ることを見てみましょう。
①熱中症
猛暑になると一番心配されるのは熱中症です。2023年の夏も1850年以降一番暑かったといわれ、地層などを調べている科学者からは10万年ぶりの暑さだとも言われていました。しかし、2024年の夏は同じかそれ以上の暑さになると言われています。こまめに水分や塩分をとって、要がない場合気温が高いときは出歩かない、クーラーや扇風機を上手に使うなどの工夫が必要です。
誰得にもならないけど
— みーこ (@mi_ko_34) June 14, 2024
熱中症の時期がきたから
毎年油断すると軽い熱中症になる私なりの対策を晒します😇(長いです)
・作業時は常に水分補給(2Lくらい飲む)
・腰に飲み物を付けて作業する
(喉が渇く前に飲むように)
・ぶら下げるのは水とポカリ又はアクエリ
・念の為経口補水液も近くに常備
続く⬇️ pic.twitter.com/Guw5tyaBEi
②自然災害・事故
夏は大雨による浸水や土砂災害、洪水や鉄砲水などの自然災害が起こる可能性があるでしょう。冬は雪が多くなり特に普段から豪雪地帯といわれる場所では、大変な大雪になる可能性があります。雪下ろしの際の事故や水道管の破裂、道路での車の立往生なども心配です。また山間部での雪崩などにも注意が必要です。
③農作物の不作
高温や低温、豪雨、大雪などにより農作物への悪影響が心配されます。
④食肉などの減少
暑すぎる気候のため、食肉用の牛や乳牛、豚や鶏などが夏バテ状態になり、繁殖がすすまず食肉や牛乳、卵などが減少する可能性があります。また、飼料用の植物や穀物も農作物の不作の影響を受けるでしょう。
⑤物価の上昇
農作物の不作や食肉などの不足により、食料品の物価が上がる可能性があります。さらに夏はエアコンや扇風機を長時間使用するため電気料金が増えたり、冬は灯油の使用量が増えたり家計の負担になるかもしれません。
⑥経済活動の低下
暑い時間帯はなるべく出歩かないなどの熱中症対策により、アミューズメントパークでの交遊や観光などが控えられ経済活動が低下するでしょう。ゲリラ豪雨や大雪による飛行機の欠航や電車の遅れ、運行見合わせなど通勤や通学に影響がでます。それにより経済活動が低下する可能性もあります。
数少ないですが良い点は、日焼止めや冷却グッズ、制汗剤や冷菓、涼しい布団や洋服などの売れ行きは良くなるはずなので、そちらの経済活動は活発になるでしょう。かき氷や冷やし中華もよいでしょう。また、冬は寒いので一家団欒や温泉に行って雪見風呂などはいいですね。
ラニーニャ現象は2025年冬まで影響する?
ラニーニャ現象は2025年冬まで影響するかどうかは、2024年6月現在、実のところよくわかりません。
気象庁は昨日、エルニーニョ監視速報を発表し、昨年の春から続いていたエルニーニョ現象は終息したと発表しました。今後、秋にかけ平常の状態が続く可能性もあるものの(40%)、ラニーニャ現象が発生する可能性の方が高い(60%)とのこと。そんなエルニーニョ/ラニーニャ現象を図解で解説しました! pic.twitter.com/bS5ViXBdpM
— ちーがくん|地学図解 (@spEarthScience) June 11, 2024
ラニーニャ現象は日本から遠く離れた赤道付近の、海水温が高くなるか、低くなるかで大きく変化します。また、遠く離れていることから、影響が伝わってくるのも時間がかかりすぐにこうなると予測しづらいです。
赤道の辺りに東から西に吹く偏西風(貿易風とも言う)の強さが、ラニーニャ現象を起こすかエルニーニョ現象を起こすか、通常通りになるかを決めています。しかし、偏西風が強くなるか弱くなるかは研究をすすめていますが、いまだに原因がまだわかっていません。
また偏西風はまっすぐ吹かずに蛇行することも多く、北側に蛇行すると暖冬、南側に蛇行すると寒い冬となります。
ラニーニャ現象の特徴は猛暑、寒冬です。しかし昨年は猛暑でしたが暖冬でした。このようにラニーニャ現象が起こったとしても偏西風の吹き方ひとつで決まる、とても不確かなものなのです。そのため2025年冬までラニーニャ現象の影響が残るかどうかは、わかりません。
これを機に家の周りの危険なところの見直しをするのも良いでしょう。普段の生活で出来ることなどを家族で話し合ったり、非常用食料の賞味期限チェックや避難経路など見直したりするのもよいかもしれません。
まとめ
ラニーニャ現象で起こることの具体例は、熱中症、自然災害・事故、農作物の不作、食肉などの減少、物価の上昇、経済活動の低下などです。2025年冬までラニーニャ現象の影響が残るかどうかはわかりません。
こうやって起こることの具体例を見てみると怖いことばかりですが、相手は自然なので仕方のない部分もありますが、私たちの普段の生活で準備や予防出来ることもあるかもしれませんね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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