家屋の壁に選挙ポスターが貼ってある家を見たことがある人も多いでしょう。選挙ポスターが貼ってある家の人はどうゆう基準で選ばれるのでしょうか。また、自宅の壁を貸している訳ですから、お金を貰えるのでしょうか?
ときどき、複数の違う政党の方のポスターが貼ってある家も見かけたりしませんか?お金を貰うために複数貼っているのか、不思議ですよね。
選挙ポスターが貼ってある家はどうゆう基準で選ばれるのか、貼るとお金を貰えたりするのか調査しました。ご紹介します。
家に貼ってあるのは選挙ポスターではなく政治ポスター
家屋の壁に貼ってあるのは、実は「選挙ポスター」ではなく「政治ポスター」といいます。
選挙ポスター
選挙ポスターというのは、選挙が行われる一定期間前に選挙区に設置される公営ポスター掲示板に貼られるものです。選挙に勝ちに行くために貼れる日になったら、いち早くなるべく持ち枠に多く貼ることが望ましいです。
今回2024年7月7日に投票日を迎える都知事選で「ポスターの枠を寄付により譲る」、つまり売りますよというシステムをとった政党がありましたが、本来はもう一人の本人というスタンスなためとても大切で、どれだけ長いこと有権者に見てもらえるかという大事なものでした。今回の都知事選の選挙ポスターは真面目に活動なさっている方がいる一方で、随分と残念な方もかなりいる模様です。
選挙ポスターは、各掲示板にただ貼って行くだけの単純な作業なので、とくに苦労することはありません。ポスターを貼る人は、支援者に頼むことも多いですが、友達や仲間、各市町村議員にお願いすることもあります。基本的にボランティアです。どうしても業者に頼む場合は結構高めな費用が発生します。
ここで新小岩駅の選挙ポスターをご覧ください pic.twitter.com/qJZHpBrzPe
— ちゃんまこ (@makoiwa0930) June 23, 2024
政治ポスター
対する政治ポスターとははポスターのモデルになっている政治家が、次に選挙活動をする予定の地区地盤固めの為に貼ります。
政治ポスターの役割はその地区の方々に知ってもらう為に顔見せの挨拶代わり、○○党に所属していますよ、こんな団体ですよ、こうゆう人です演説会をいついつしますので宜しくお願いします、というPRのためです。
政治ポスターは選挙期間前の一定期間など、貼れない時期があるのできちんと守らないと公職選挙法違反になってしまいますがそれ以外の時期ならいつでも貼っておけます。長いこと風雨にさらされるため、特殊な紙とインクを使うためとても高価になりますが、100枚から作れます。上限は特にありません。政治団体や政党、政治家が活動するための物です。
政治ポスターには、政党用と個人用があります。
ポスターは大き目な顔写真と名前、肩書や職業や出身地、年齢、キャッチフレーズやプロフィールなどでPRします。QRコードを付けるのもよいそうです。しかし、「候補者」と選挙運動を彷彿とさせることばの使用はNGです。
サイズはだいたいA1くらいで、選挙は関係ありませんよとアピールするために講演会や街頭で演説する日時を入れます。掲示した責任者の住所、氏名、また、印刷した人か会社の住所、氏名も必ず明記が必要です。
藤森神社からJR藤森駅に向かう途中のお屋敷の蔵に貼りまくられた政治ポスター。金持ち喧嘩せずすぎる。立憲、幸福、維新、共産、公明、参政、珍しいところでは地域政党京都党に京都建設労働組合。立憲が一番目立つとこにあるので労組幹部か何かかな。自民党がない。 pic.twitter.com/qCjSA2OboJ
— まんりき (@manriki) January 22, 2023
政党の人が政治ポスターを貼る場合もありますが、専門に請け負っている業者さんがいます。このポスターは一軒一軒ピンポンを鳴らして、この政治家のポスターを貼らせてもらえませんか?と聞いて回る必要があり断られることも多いため、心が折れてしまう人や1枚も貼らせてもらえない場合もあります。
政治ポスターが貼られる家はどうゆう基準で貼られる?
政治ポスターが貼られる家やお店の基準は特にないようです。
しかし、人通りが多い、人目につく場所に立っている、夜でも明るくポスター見える場所にある家、特徴のある家などはお願いされることが多いかもしれません。
政治ポスターはお宅に貼らせてもらってもいいですか?と許可を得て貼らせてもらうもので、その家の人がその政党や政治家を支持している場合もあれば、支持しているわけではないけれど、お付き合いがあるからいいですよ、という場合があります。また、全く支持もお付き合いもないけどポスター貼ってもいいですよと断らない家は、複数の違う政党や政治家の選挙ポスターが貼られるということになります。
多くのコメントを頂きありがとうございます!「選挙ポスター」という言い方がよくなかったと思ってるんですが、私の言わんとしたことは、公式に置かれている候補者ポスターの掲示場所ではなく、日本で本当によく見る住宅街や飲食店の「政治ポスター」のことです。海外で全然見たことないなと。 https://t.co/J3ZVEbunUW pic.twitter.com/fkBS36uzET
— 霞ヶ関女子 (@kasumi_girl) December 21, 2023
政治ポスターが貼ってある家は、お金は貰えません。公職選挙法違反になってしまいます。貰えるのはカレンダーやマニフェストなど無料のものです。
たまに、勝手に政治ポスターを貼られてしまったというケースがあります。その党や人に対してかなりマイナスなイメージになるので、よくないことですがこの場合はまず家族全員に許可をしていないか確認を取りましょう。だれも許可をしていない場合はポスターははがしても大丈夫です。
しかし、そのポスターは前述したように特殊な紙やインクで作られた高価なものであり、財産権や所有権があります。必ず貼った政党や会社の名前と住所などが記載されているはずなので、処分の方法を問い合わせてください。自分ではがすのはちょっと心配という場合も、その政党や会社に連絡して直接はがしに来てもらいましょう。役所に連絡するのもありですね。
まとめ
時々家の壁に貼ってあるポスターは選挙ポスターでなく、政治ポスターというものでした。政治ポスターが貼られる家の基準は特にないようですが、人通りが多い、人目につく場所に立っている、夜でも明るくポスター見える場所にある家、特徴のある家などでしょう。
いままで何の気なしに見ていた政治家や政党のポスターですが、いろいろな取り決めや誰が貼ったのかや住所などが記載されていることがわかりました。
日常風景のなかの政治ポスターを見る目が少し変わるかもしれませんね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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